So-net無料ブログ作成
ラテン・ジャズ ブログトップ
- | 次の10件

センスで聴かせるクール・ラテン・ジャズ [ラテン・ジャズ]

Black Sand.jpg

今年は昨年のベストにしたジェリー・ゴンザレスですっかりラテン・ジャズはお腹いっぱいって感じであまりそっち方面は聴いてなかった。
でもここ最近また、ジャズモードに入ってきてあれこれ引っ張り出して聴いてる。

今日はデイヴ・ヴァレンティンの右腕ピアノ奏者のビル・オコネル。
2001年作「Black Sand」。
メンツはアンディ・ゴンザレス、スティーブ・ベリオス、ミルトン・カルドーナ、ランディ・ブレッカーなど、文句のでない布陣。

熱いラテン・ジャズを期待して聴いたら、とってもクール。
数年前の購入時にはそのクールさを受け止めきれず。
改めて聴いてみたら、今はそのクールさがよい。
この人は曲作りがうまくどの曲もセンス良く耳に残る。
今年出た新作も聴いてみたいな。
nice!(0)  コメント(0) 

老舗のテーラーで誂えたスーツのような [ラテン・ジャズ]

Dave pure.jpg

今日で8月も終わり。朝夕はようやく暑さも和らいできました。
昨年もそうでしたが、夏場はどうも更新が鈍ってしまいますなぁ。

デイブ・ヴァレンティンの新作「Pure Imagination」。
バックを務めるのはピアノのビル・オコネルやドラムのロビー・エイミーンをはじめ気心のしれたメンツ。
一曲目は「Smile」。チャップリンのあの曲です。最近は細野春臣さんも歌ってましたね。
原曲の暖かい雰囲気はそのままに軽快なラテン・ジャズに仕上げてます。
タイトル曲も有名な映画の主題歌。そのほかスタンダードの「When Sunny gets blue」を除く6曲はビル・オコネル作。
ジャケのこの人にしては落ち着いた佇まいから想像できる派手さはないけれどじわじわと後から沁みてくる演奏は、まるで老舗のテーラーで誂えたスーツのように聴くほどに身体に馴染んでゆく。
新しい所はなくても生地やボタンなど職人こだわりの技が光る、そんな音楽。

去り行く夏をぼんやり眺めながら聴くにはぴったりのほどよい熱気と躍動感。
さぁ週末は最後のひと泳ぎといこうか。
nice!(0)  コメント(0) 

充実のビッグ・バンド・ラテン・ジャズ [ラテン・ジャズ]

51iCVl7Q+qL__SL500_AA300_.jpg

Arturo O'Farrill and The Afro Latin Jazz Orchestraの新作「40 Acres & A Burro」。

前作は父チコやティト・プエンテの曲などを取り上げた王道のビッグ・バンド・ラテン・ジャズだったけど、今回は選曲にちょっとひねりあり。

ピシンギーニャ、エルメート・パスコアルなどブラジル音楽、アストラル・ピアソラのタンゴ、フィドル奏者を迎えてのアイリッシュ・トラッドまである。
ゲストも多数で、ピシンギーニャの曲ではパキート・ド・リヴェラがクラリネットを軽やかに吹いてくれる。
個人的白眉はギターとカホーンを加え、フェスティーホのリズムを取り入れた「El Sur」。
アイリッシュ・トラッド「She Moves Through the Fair」もこれはこれで結構おつなもの。

どの曲も緻密にアレンジされていて、安定感ある演奏といい正に横綱相撲。
いつも愛想のないこのレーベルにしてはジャケも悪くない。
安心して聴けるラテン・ジャズの充実作。
nice!(0)  コメント(2) 

アーバン・ハードボイルドな野生 [ラテン・ジャズ]

511Vw06y1NL__SL500_AA280_.jpg

前回の記事で今年の更新はこれまでといっておきながら、もう一回更新しよう。

ブログを始めた年のベスト1にこの作品を選出できたことに幸せを感じる。
Jerry gonzalez y los comandos de la clave 「Avisale a Mi Contrario Que Aqui Estoy Yo」。

一緒に演奏するピアノ、ベース、ドラムの三人はキューバ出身のミュージシャンのよう。
ベースのアライン・ペレスは晩年のセリア・クルースのバックでやってた人で、リーダー作もある。三人ともめちゃくちゃ上手い。
ジェリーは弟のアンディを含む80年代からのレギュラー・グループ「フォート・アパッチ・バンド」があるけれど、今回はあらたに組んだ「ロス・コマンドス・デ・ラ・クラーベ」。ジャズ系のミュージシャンで自分のグループにこういうちゃんとした名前を付ける人ってあまりいませんね。せいぜい「・・・グループ」とか「・・・トリオ」くらい。
そんなところも「粋」です。

①Avisale a mi contrario que aqui estoy yo
ティト・ロドリゲスの曲。歌うのはディエゴ・エル・シガーラ。この人はフラメンコ歌手なのでフラメンコ~ルンバ~ジャズ的雰囲気の本作のイントロダクション的な曲。

②Some day my prints will come ((Back from the F.B.I.))
有名なディズニー曲。この曲に限らないが、基本的にジェリー・ゴンサーレスがトランペットを吹いているときはパーカッションは入らないので結構コンテンポラリーなジャズ的雰囲気が漂うがトランペットのソロが終わりパーカッションを叩き始めるとぐっとラテン度がアップ。
本作はほとんどの曲で後半ルンバ~サンテリア的なチャント風の歌が入るので演奏は都会的に洗練されていながらどこかトライバルな雰囲気があり、アーバン・ハードボイルドな野生といった感触。
この曲名「いつか王子様が」ですけど、princeでなくてprintsってなってる。誤植かと思ったけど、原曲にない((Back from the F.B.I.))とついてるからわざと変えてる?「いつか私の書類が届く((F.B.I.から))」って事?でもiTunesに入れたらpriceって出てきた。よくわからん。

③Resolution
コルトレーン「至上の愛」から。前曲と同じくパーカッションが入ってからのピアノソロが、コンガに煽られるように熱くなっていくところがたまりません。このブログを読んでくれている方々は、ラテン・ジャズというと「ジャズかぁ。ジャズはとりあえずいいわ。」という人が多いかもしれない。でもここでの演奏は「コルトレーンとフェラ・クティを結ぶミッシング・リンクだ」なんて言ったら少しは興味を持ってもらえるだろうか。ちょっと誇張して言葉にしてみたんだけど、なんだか本当にそんな風に思えてきた。

④Equipoise
スタンリー・カウエル作。原曲はバラードなのかな。いかにも70年代ストラタ・イースト~ブラックジャズ的なアフリカを感じさせるメロディ。でも原曲の想像のアフリカがここではもっと手に触れられるアフリカになってる感じ。
この曲に限らずオリジナルとは全然違う印象のアレンジでそんなところも面白い。
ステディに刻まれるラテン・ビートが心地いいです。

⑤Tenderly
有名なスタンダード。この曲はごく普通のバラード演奏。マイルスをアイドルとする彼らしくムーディでリリカル。ピアノも音数少なくストイック。

⑥Obsession
プエルトリコの作曲家ペドロ・フローレスの曲。以前も取り上げていた。彼の定番曲なんだろう。
のっけから怒涛のリズムの饗宴。ただただ身を任せるのみ。

⑦Love for sale
ブックレットにはスタンリー・カウエル作となってるけど、コール・ポーターの有名曲。
メロディの洒脱さとリズムのトライバルな感じの対比が魅力的。
ジェリーはおそらくマイルス参加のキャノンボール・アダレイの「Somethin' Else」での演奏で親しんでいたんだろう。

⑧In a sentimental mood
エリントン曲。ほとんどパーカッションだけをバックにトランペットがメロディを吹くルンバ仕様。

ジェリーは最近はずっとスペインのマドリッドに住んでいるので本作もスペイン原盤。おそらくレコーディングもスペインでされたのだと思う。そのせいか日本国内の流通が今ひとつなのが残念。たくさんの人に聞いてもらいたい。

Youtubeでこのメンツによるライブ映像を見つけた。
曲も本作収録曲で
Obsession
http://www.youtube.com/watch?v=rbCMKpt6ksc
http://www.youtube.com/watch?v=XxtzXDaCd3Q&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=fRHefUYrtog&feature=related

Resolution
http://www.youtube.com/watch?v=wDCMwX946X4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Fx8BUw-MAyY&feature=related

客席からのショットなので、音が若干オフ気味でスリルや迫力が今ひとつ感じられないのが残念だけど、アレンジも一緒だし、雰囲気はよく分かると思います。

ついでに見つけたこの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=jCWlv4IWdVw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=FkUpFv2yYyw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=iV6GQQKSXns&feature=related

おそらく80年代後半のコンガの教則ビデオだろう。これがすごく面白い。
コンガの基本テクニックから、サルサ、ルンバ、ソンモントゥーノやチャチャチャなどラテン・リズムの基本パターンを分かりやすく解説してくれる。
ちなみに冒頭の演奏はモンクの「エヴィデンス」ですね。
僕のように分かってるつもりで全然わかってない人は目からうろこが10枚くらい落ちます。
全部見ると45分くらいありますけど、ラテン音楽ファンだけでなくアフロ・グルーヴ・ミュージックが好きな人は必見ですよ。

ふー。とりあえず、言いたいことは全部言ったかな。これで気持ちよく新年を迎えられます。
なんせゼロ年代以降の僕の最大の音楽的アイドルなんで。
どうですか。少しは聴いてみようかなと思ってくれたでしょうか。
ほんとかっこいいんで。ラテン・ジャズを普段聴かない方こそ、ぜひどうぞ。

IMG_0077.JPG
いい顔してんな。コンガを叩くからだろう指のテーピングに萌え~。
nice!(0)  コメント(4) 

唸りまくりのへヴィ・ラテン・ピアノ [ラテン・ジャズ]

51Z9nGfJQ9L__SL500_AA300_.jpg

エディ・パルミエリの94年作「Palmas」。
重量級ラテン・ジャズ。そのへヴィさの基はもちろん、本人のピアノ。
ガンガン、ゴンゴン弾いてる。ついでに弾いてる間中「アーー、ウーー」唸ってます。
バド・パウエルとか昔からこういう人いますね。はっきり言ってうるさい。

ドラムのロビー・エイミーン、コンガのリッチー・フローレス、トランペットのブライアン・リンチなど、当時のレギュラーグループだろうか、負けじと充実の熱い演奏を展開。

個人的には唯一のバラード6曲目の「Bolero Dos」がお気に入り、ボレロのリズムをジャズ的に崩した感じがおしゃれ。涼しげな風を運んでくれる。
でもこんなバラードでも、思いっきり唸ってます。
バラードの時くらい静かに弾いてほしいよ。
nice!(0)  コメント(0) 

エレガントなラテン・ジャズ・ピアノ [ラテン・ジャズ]

51kXiSBUJPL__SL500_AA300_.jpg

パキート・エチャヴァリア2009年作「Frankly」。
オルケスタ・リヴェルサイド、コンフント・カシーノで活動してきたピアニスト。
両者ともトゥンバオのキューバン・クラシックスにあった気がするけど未聴。

これは74歳の彼が発表したフランク・シナトラの愛唱曲をラテン・ジャズ・カバーした作品。

アンディ・ゴンサーレス(bass)、ダフニス・プリエト(Drums)、ペドロ・マルティネス(percussion)をバックに、曲によって、ブライアン・リンチ(Trumpet)、フィル・ウッズ(Alto sax)が加わる。完璧です。

とにかく、主役のピアノが軽やかでエレガント。
昨年、アラン・トゥーサンがジョー・ヘンリー・プロデュースで出したアルバムがあちこちで高く評価され、ニューオーリンズ・エレガンスなどと言われたけど、僕にとってはあれはかなり??な作品で、こっちの方がずっとエレガントだと思うんだけどなぁ。

エレガントだけれど、気取った感じは全然なくてピアノ弾きながら時々舌を出して笑ってそう。
お茶目なじいさんの笑顔が思い浮かぶような素敵なCDです。
nice!(0)  コメント(0) 

最後のラテン系ヴィブラフォン奏者 [ラテン・ジャズ]

51SUZayW8HL__SL500_AA280_.jpg

ラテン・ヴィブラフォン奏者ボビー・ヴィンス・パウネットの74年作「パウネットズ・ポイント」。

今年は50~70年代くらいのラテン・ジャズの名盤を色々聴こうと思って、見つけると買い求めているんだけどこれもその一枚。エル・スール店長による解説には、この人以降ラテン・ヴァイブ奏者で彼より上の音楽的達成を披露するものは現れていないとのことで、「最後のラテン系ヴァイブラフォン奏者」と呼んでいい人だそう。

僕はまだラテン・ヴァイブの先達ティト・プエンテもカル・ジェイダーもそれほど多く聴いたことがないので、彼らと較べることはできないけど、全体としてはなんか、70年代のブラック・ジャズ、スピリチュアル・ジャズ的な雰囲気もありますね。

個人的にはジェリー&アンディ・ゴンサーレス兄弟が全面的に参加しているだけでポイント高いです。他にもマリオ・リベーラ、ミルトン・カルドーナなどラテン・ジャズ好きにはたまんないメンツが多数。以外に思ったのはトランペットでトム・ハレルが参加してたりして。

ヴァイブのソロは控えめで、どちらかといえば作編曲家としての部分がクローズアップされた感じ。でもクールなヴァイブの音が緻密なオーケストレーションの中で通奏低音のように全体を支配し、コントロールする。参加メンバーのコクのある演奏も素晴らしく、文句なしの70年代ラテン・ジャズの名盤です。
nice!(0)  コメント(0) 

カリブとアフリカの空の上、神々が飛び交う [ラテン・ジャズ]

51A8o8ArH8L__SL500_AA300_.jpg

オマール・ソーサはけっこうCDも出しているし名前は知っていたけど、
彼の風貌やあの服装など、どうも大仰なイメージがあって、
実際やってる音楽にもそういう感じがあるみたいだし、あまり興味がなかった。
でもこれはネットで視聴して気に入って購入しました。

僕はこういう大編成のオーケストレーションが施された音楽が結構好きだ。
マイルスとギル・エヴァンスのコラボとか。

このアルバムはドイツのビッグバンドとの競演らしいが、アレンジがブラジルのジャキス・モレンバウン。カエターノとかと一緒にやってた人というくらいしか知らない。
僕が気に入ったのはほとんど彼の仕事による部分だろうな。
ソーサのピアノもイメージしてたバカテク引きまくりでなく抑制されたタッチでよろしい。

どこか映画音楽を思わせるのはバックのオーケストレーションのせいだろうが、カリブ海とアフリカの空の上を神々が飛び交っていく、そんなイメージが浮かんでくる。
ジャケットに写っているのはアフリカの神様の彫り物だろうか。曲名にもエレグヴァとかそれらしき言葉が見える。

今年買った新譜の中では一番気に入った。
nice!(0)  コメント(2) 

モンクをルンバで [ラテン・ジャズ]

448.jpg

僕はラテン・ジャズが好きなのだが、このジャンルはラテン・ファンからもジャズ・ファンからもそっぽを向かれがち。ラテン・ファンはサルサやMPBなど歌ものが好きな人が多いのだろうし、ジャズ・ファンはラテンをちょっと馬鹿にしてるような気がする。ジャズはもっと高踏な音楽なんだみたいな。とはいっても、僕もよく聴くようになったはここ5~6年なので、ぜんぜん詳しくないんだけど。

きっかけは、中古盤で手に入れた、ジェリー・ゴンサーレスの「Rumba Para Monk」。
タイトルから想像できるとおり、セロニアス・モンク曲集。最初に聴いたときは「ラテン・アレンジのモンクも乙なもんだな!」なんて思ってた。でも、何度か聴いてるうちに「あれれ、これはそんな簡単なことではないみたいだぞ。」と思い直した。

モンクの曲に内在しているアフロ性が顕になっているといえばいいのだろうか。
ほんとはモンクもこんな風に演奏したかったんじゃないか、今では、こっちの方がある意味オリジナルだよななんてわけのわからない結論にまで達している。

冒頭の「Monk's Mood」だけ、ごく普通のジャズ・バラード的演奏で、次の「Bye-ya」からラテン・リズムで演奏される。解説には曲ごとのリズム名が記されていて、3曲目の「Nutty」はソン・モントゥーノだ。

バックを勤めるフォート・アパッチ・バンドはピアノのラリー・ウィリスとサックスのカーター・ジェファーソンはジャズ畑出身、ドラムのスティーブ・ベリオスとアンディ・ゴンサーレスはラテン畑出身。それがラテン的なものとジャズ的なものがいい塩梅で混ぜ合わされ、スリリングな音楽を生み出す要因なんだろうか。ラテン・リズムと4ビートが交錯するところが、とても魅力的。クールだ。
nice!(0)  コメント(0) 
- | 次の10件 ラテン・ジャズ ブログトップ