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ビートは続くよどこまでも [ポップ/ロック]

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昨夜はブログ書こうと思ったらPCの更新で、いつまでたっても立ち上がらないので、寝てしまった。

今夜は余命宣告を受けた癌を克服したウィルコの新作を。
僕は熱心なウィルコ・ファンとは言い難く、ドクター・フィールグッドの初期のライブ盤と98年の「Going Back Home」しか聴いてない。「Going Back Home」は良いアルバムだった。結構良く聴いた。随分前に手放してしまったけど。

そんな私ですが、このアルバムは先行公開されていた曲を聴いてその気合の入りっぷりにほだされてCD買ってしまいました。いやぁでもこれは傑作だわ。素晴らしいですよ。

やってることはフィールグッド時代と全く変わらない。レイドバックするどころか相変わらず前のめりで、贅肉のかけらもないソリッドで、なのに滋味深いとさえ感じるこのビート。ノーマンのふくよかに弾むベース。ディランの無駄なく引き締まったドラム。これぞグルーヴィなリズムをバックにウィルコの変わらずシャープなギター。思わず嘆声をあげてしまうよ。

セカンドライン・ファンクをパブのタバコの煙で燻したようなアルバム・タイトル曲での、間奏やエンディングでのどこかスペイシーな音空間にはリー・ドーシーどころかデルタ・ブルースからPファンクまでもが木霊している。
アメリカ音楽に憑かれたイギリス人によるロックンロール最高の瞬間に違いない。ミック・タルボットのエレピも見事な客演。

チェスからのリリースだからというわけでもないだろうが、続く「Marijuana」は空気をびりびり震わせるスティーブ・ウェストンのハープをはじめシカゴ・ブルース仕様。
ドロリとしたたるトーキング・ブルース「Low Down」も最高。

終盤インスト曲「Lament」における訥々としたギターには頬と共に涙腺も緩む。だって口下手な男の愛の告白みたいなんだもの。その告白は自身が人生をかけて愛し奏でてきた音楽への愛でもある。
癌をも吹き飛ばしたウィルコのビートは続くよどこまでも。
まさに起死回生の傑作です。

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