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トラックに負けない声の存在感 [ポップ/ロック]

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そんなわけでiriの3rdアルバム「Shade」を購入しました。
先行シングル「Wonderland」が良かったので、こりゃ期待できると思ってたんですよ。
で期待以上の出来に一発でやられてしまいました。かっこいい!

昨年の2ndをストリーミングで聴いた時は確か、「こういうラップも歌もという人は、今はたくさんいるんだろうけど、その中で彼女が頭抜けているのかどうかはわからない」とか、書いた覚えがあります。この新作を聴けば間違いなく彼女が頭ひとつ抜けだしたことがわかります。

おそらくトラックメイカーとの共同作業がより密になったことが、訴求力の増した歌と相まって本作の成功の要因じゃないかな。歌へのアプローチが明確になった。
改めてこういう音楽のトラックの完成度は、欧米と変わらないな。日本のトラック・メイカーも優秀です。というかアジア全体そうだと思いますけど。

全曲違うトラック・メイカーなので、一曲一曲バラエティがありながらも統一感もある。
その統一感は間違いなく、この強力なトラックに負けないiriの声の存在感によるところが大きい。若者特有の憂いや不安定さを描く歌詞が、もうそこから遠く離れた自分にもリアルに響くのは、この重心低い声のおかげ。
まだ歌もラップも技術よりも声そのものにある質感に負うところが大きいので、これからもっと技術が上がれば歌としても、もっと味わい深くなるんじゃないかな。別に今が下手ってわけじゃないけど。

音数少ないトラックをバックに虚無的な中にエモーションを敷き詰めていくタイトル曲「Shade」に始まり、あてどなく彷徨う心情をビートに乗せる「Only One」、徒労感をグルーヴの中で開放していく「Wonderland」。この頭3曲ですっかり惹きこまれてしまいました。

魅力的ではあるけど、ほの暗い表情を見せる曲が多い中、トーフビーツが担当した「Flash Light」のポップな軽やかさも光る。
本作で彼女は多くの聴き手を得るんじゃないだろうか。サチモスが一気にブレイクした時を思い出す。
飛躍の瞬間を写し取った傑作です。
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