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ジャズという立ち位置から放たれるアフロビート [アフリカ]

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ジャズをかじり始めたばかりの頃、エルヴィン・ジョーンズのポリリズムと称されるのがよくわからなかった。すでにワールド・ミュージック・ブームのおかげでサリフやユッスーはじめアフリカ音楽も少しは耳にしたことがあったので、エルヴィン・ジョーンズのドラムはどっからどう聴いても普通のジャズにしか聴こえず、どこがそんなにポリリズミックなのかよくわからなかったのだ。もちろん今ならよくわかるけど。

トニー・アレンの新作「The Source」を聴いてそんなことを思い出した。エルヴィン同様基本リズムを刻みながら、細かくフィルを入れてポリリズムを生み出していく。ロック的なシンプルにリズムを刻むという観点からすると手数の多いドラミングともいえる。そのクールに刻まれるビートにドドドン、ドドンとロールするスネアやシンバル、タムの音に体がぐわぁーんと揺らされる快感。その快感がこのアルバム全体に漲っている。ドラムの音だけ聴いてるだけでも満たされてしまう。

アフロビートって疲れてるときには聴けない。聴く方もよーしアフロビートを聴くぞ!という気持ちがある時がじゃないと受け止めきれないというか。だからフェラ・クティもシェウンも平日の夜、リラックスしたい時に聴く気になんかならない。だからまぁ気が付けばご無沙汰ってことになる。

トニー・アレンのソロ・アルバムはあんまり聴いたことない。90年代以降クラブ・ミュージック的な観点からアフロビートは再発見されたように思うけど、同様にトニー・アレンも。だからアレンのソロ作もクラブ・ミュージック風味というか。アレンのドラムは良くてもそれ以外が雰囲気作りの装飾に感じられた。
だからアレンのドラムを聴きたい時はアーネスト・ラングリンの「Modern Answers to Old Problems」に今までは手が伸びたわけです。
これからはそんなこともなくなるな。このアルバムがあるから。

アート・ブレイキー・トリビュートのEPにがっかりさせられたのは一緒に演奏するメンバーがあまりに保守的だったから。過去をなぞってるだけなんだもん。
でも本作で演奏するミュージシャン達は違う。ホーン・アンサンブルも荒々しさを残しビリビリと鳴りきったようなトランペットやトロンボーンが鼓膜を刺激する。多彩な曲がそろっていて、アレンのリズムの多様性際立たせるようなアレンジが施されているし、戦前ジャズばっかり聴いてるせいか、猥雑な雰囲気を醸しているのも好みだ。

曲ごとに触れてないけど、長くなってきたからまぁこんなとこでいいか。
アフロビートではなくあくまでもジャズという立ち位置から放たれた音のせいか、リラックスして聴けるし、マイ・フェイバリットにすでに当確済の傑作です。

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