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遠いオルケス・ムラーユの風 [アジア/インド]

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最近買ったCDについてロクに記してないな。
アジア歌謡やブラジル音楽はよく知らないので、なんか漠然としたことしか書けないんですけどね。よくわかってない奴の感想というのもそれはそれで面白いと思うので。
まずはこれからいこうかな。

インドネシアのダンドゥット歌手イエット・ブスタミの「ザッピン・ドゥット」。エル・スールに入荷したのをHPで見て貼り付けてあった曲が素晴らしかったんだけど、すぐに売り切れてしまって。
このCDを出しているマレーシアのミュージックランドというレーベルは最近イイス・ダリアも出していて、そっちはサンビーニャが配給していたので、もしかしたらと思ってサンビーニャで検索したらありました。
在庫があるかどうかわからなかったけどオーダーしたらすぐに送られてきた。ダンドゥットのアルバムとしてその筋では結構有名な名盤みたいです。

これリリースされたのは10年も前なんですね。
解説にも書いてありますけど、元々インドネシアでカセットで出たのがそれよりも3-4年前らしく、著作権の問題ですぐに廃盤になってしまって、それがマレーシアで再発リリースされたのがこのCDのようだ。

タイトルにあるようにザッピンとダンドゥットをかけあわせたアルバムで、このザッピンというのはアラブ音楽に影響を受けたリズムらしい。ダンドゥットが生まれるオルケス・ムラーユの時代に踊られたとか。今年初めに買ったジャミラー・アブ・バカルのアルバム「BAYUN TARI PANGLIMA」でのアラブ風味が気に入っていたこともあって、本作の一曲目を聴いてすっかり魅せられてしまったというわけ。

冒頭のタイトル曲。ストリングスの後の「ザァ~~~ピ~~~~ン~~」とアラビックなメリスマを効かせたイエット・ブスタミの歌の妖艶な艷にあてられて早くも腰くだけてしまう。
エルフィ・スカエシの伴奏もつとめていたというマラ・カルマによるアレンジはリズムも含めてハイブリッドで素晴らしい。このストリングスが遠いオルケス・ムラーユの時代の風を運んでくる。とか言ってかつてのオルケス・ムラーユを知らないんだけどさ。

そして曲によって差し挟まれるヘビメタチックなギターが大衆歌謡の下世話さを運んでくる。そんな下世話さや妖艶さを放ちながらもイエット・ブスタミの歌は常にある一定の気品を保っている。だから聴き終わったあとに、もたれず何度も聴きたくなってしまう。

このアルバムではザッピンだけでなくポルトガル経由のクラッチャと言われるハチロクのリズムの曲があったり、民謡を現代的に演じた曲もあったり、ソプラノ・サックスがスムース・ジャズのような洗練をまとっていたり、様々な時代や音楽の要素が交錯していく様が音楽に刻まれていて、そこに僕は魅せられているのかもしれない。激しい太鼓が打ち鳴らされるイントロの後に麗しい歌声がヴァイオリンとともに舞う最後の曲を聴きながらそんなことを思った。


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