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心に深く打ち込まれる楔 [ギリシャ]

Haris2012.JPG

今年最後のエル・スールで購入したCDは素敵なクリスマス・プレゼントだ。
ハリス・アレクシウの新作は彼女の歌い手としての業を感じさせてくれるような重厚な作品になった。
先日マノス・ロイーゾスの作品集と書きましたが嘘です。ごめんなさい。
マノリス・ラゾウリスという人の詞を歌った作品集で、マノス・ロイーゾスとも多くの歌を残している人でした。本作では作曲は5人くらいの人が手がけてます。
正調ライカもあれば90年代の代表作「祈りをこめて」のようなスケール感のある曲やフォーク・ロック調の曲もある。

http://www.youtube.com/watch?v=HjJBZ1XdW5c

今年リリースされたディミトリ・ガラーニとのライブ作は、ちょっと試聴してどうも声が荒れてるような気がしたのとそのせいでグッと聴き手を引き寄せるコブシが感じられなかったのでパスしてしまった。(MMのベスト10に入ってるし、ちゃんと聴いてみないとな)
でもこの新作ではまったく衰えなど感じさせない歌に圧倒される。

思い出したのはアマリア・ロドリゲスの「コン・ケ・ヴォス」。
ダラーラスとは違い彼女の声のハリや伸びなどは本作を聴く限りでは衰えたとはいわないまでも、やはり若い頃とは違う。
アマリアが「コン・ケ・ヴォス」を発表したのは54歳のときだから、現在のハリスよりもう少し若い。でも両者とも歌い手としての衰えも自覚しながら、いつか朽ち果てていくであろう自身をも歌に刻み付けるような歌唱に慄然とさせられる。その厳しさが聴き手の心に深く楔を打ち込む。
こんな歌を聴くととても勇気づけられる。

今年は歌を中心に音楽を聴こうと年頭に書いたけれど、そんな一年をしめくくるにふさわしい歌の数々。
長く厳しい冬にじっと耳を傾けるにふさわしい歌だ。
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