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清廉な歌声に漂う情念 [演歌]

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図書館に「ミュージックスター」という雑誌が置いてあるんですが知ってますか?
演歌雑誌なんですけど、判型がA4で文字のポイントもすごく大きくて。
演歌ファンの9割は50代以上らしいから仕方ないのか。レイアウトとかもはっきり言ってダサい。
そこに掲載されている演歌歌手が全く知らない人ばかり。紅白に出てくるような人たち以外は全くわからない。演歌というのはユーセンのヒットチャートが重要みたいなんだけどそこに上がっている人たちも全く聞いたこともない人ばかり。今更ながら演歌は演歌でいっぱい歌手がいるんだなぁと。

その雑誌の記事で最近のカラオケランキングでもっともよく歌われている曲ベスト10のうち半分位は過去のヒット曲らしいんですが、一位は「天城越え」とのこと。
そんなわけで昨年の紅白で「天城越え」を聴いたこともあり、石川さゆりを聴いてみようと図書館からベストアルバムなど借りて聴いてるんですが。
演歌の名盤とかないのかなとネットで調べてもわからない。ロックとかジャズとかはその手のディスコグラフィー本がたくさんありますが、演歌ってないんですね。需要がないんでしょうけど。
そもそも演歌というのはやはりシングル中心のようで有名歌手の場合、ヒット曲と最近のシングル曲を組み合わせたベスト盤というのが、ほぼ毎年リリースされるようだ。ヒット曲がなければデビュー10年たってもシングルしかないような歌手がいっぱいるようだ。

石川さゆりの場合もアマゾンなど検索すれば2013年版とか2014年版とかベストアルバムばかり。ようやく見つけたオリジナル・アルバムがこの95年作「うたびと」。
ジャケにもあるけど、阿久悠と吉岡治の詞を歌った作品集。演歌というのは作詞家がこうして前面にできたりするもんなんだろうか。
演奏はシンセなどもはいってけっこうモダン。ロック調、ポップス調の曲もあり。昨年は椎名林檎のプロデュースでシングルを発表したし、もともと演歌にとどまらない活動をしている人なんだろう。

冒頭の「花火」は花火がハジける音のいきおいで見知らぬ街で暮らし始めた男女を描いた歌。どの曲もこうしたシチュエーションがはっきりとしたところはカントリーやR&Bなんかと通じます。「波止場町シネマ」はノスタルジックな歌謡ソウルだ。
後半「夜叉姫」「人生夢まつり」、シングルカットされた「北の女房」あたりは正統派演歌でぐっと腰の入った歌を聴かせてくれる。ここらへんがやっぱり彼女の王道なんだろうか。

彼女の魅力はやはり清廉な歌声にあるだろう。その清廉な歌声に漂う情念が旨い歌い手さんじゃないかと。どうですかね。ポップス調の曲はけっこうアッサリとした感じで歌い綴っていく。演歌ファンにはどこか物足りないんじゃないだろうかとも思ってしまう。このアルバムは演歌ファン以外にもアピールするようなコンセプトなんだろうか。これ一枚じゃ判断できないけど。

あとプロデューサーとかのクレジットはあるけど、演奏者のクレジットはない。まぁ演歌でバックの演奏が誰かなんて気にする人はいないだろうけど。でもベスト盤でもその曲がいつリリースされたものかも記されていないものばかりなのは如何なもんだろう。

ここではかなりジャジーなアレンジですが、これも意外とイケル。
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演歌は日本のソウル・ミュージックか? [演歌]



先日の「フィッシング・ブルース」の折にオーダーしようとして結局オーダーできなかったCDはケンドリック・ラマーの新作でした。モノクロの写真をあしらったジャケの感じからしてディアンジェロと通じるものを感じ、Youtubeでちょっと聴いただけでこれはイケル!と思ったんですけど。実際ラジオでかかってるのを聴いてもカッコイイ。おそらくあちこちで絶賛され、今年の年間ベストにあがることも間違いない。

でも、オーダーできなかった間に演歌なんか聴き始めちゃったもんだから、演歌みたいなあまりにドメスティックでベタな音楽を聴いてると、ケンドリック・ラマーの音楽が随分と自分と遠い音楽に感じられてきてしまった。
それにあのなんとも正しい感じ。政治的なメッセージか込められたリリック、様々なブラック・ミュージックに敬意を評した高い音楽性。評論家達がこぞって大絶賛しそうなあの否定しようのない「正しい」感じ。
それがどうにも重く感じられるようになってしまったというか、遠く感じられるようになったというか。ディアンジェロの新作でさえそんなふうに感じられるようになってしまったんですよねぇ。

そんなことは置いといて。

演歌は日本のソウル・ミュージックだとか言ったりする人いますね。
僕はそういうなんとかのなんとかみたいな言い方あまり好きじゃなんですけど、砂漠のブルースとかね。
わかりやすく伝えようというのはわかるんだけど、どこかその音楽を矮小化してしまうような気がして。自分から積極的に使うことはない。

とは言え、八代亜紀が「舟歌」を歌うのを見てたら、「Misty Blue」を歌うドロシー・ムーアの姿が重なって見えてきたりして。時代的にも同じだし。
ロング・ドレスの衣装のせいもありますけど。
フィーリングとしてはまぁ同じですよね。

今はこういうただの「歌」を聴いていたいんです。


そういえばこの曲はもともとカントリー・ヒッツだったっけなぁ。
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昭和の演歌を聴く [演歌]

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NHKってすごいな。いやラジオのことですけどね。
NHKラジオを一日中ずっと聴いていると、あらゆるジャンルの音楽がかかる。
それは他のFM曲の比じゃない。最近の邦洋のヒット曲から、日本の懐メロ歌謡曲・演歌、民謡や古典邦楽、クラシックにワールド・ミュージックまで。

でまぁ、そこでかかる演歌が普通に聴けた。前は湿っぽくて受け付けなかったのに、普通に音楽として聴けた。そんなわけで、だいぶ前から興味だけはあった演歌をちゃんと聴いてみようという気になりました。
クラシックを聴くようになった時にいずれ演歌も聴くようになったりするんだろうなぁとは思ってたんですけど。意外に早く期は熟したといったところでしょうか。

とりあえず、図書館で色々借りてきて聴いてるんだけど、今日はこれ。
「昭和の演歌」。その名のとおり昭和の演歌のコンピレーション2枚組。
何枚もあって、とりあえず一番最初の昭和38-41年のヒット曲を集めたのを借りてきた。
収められているのは美空ひばり、北島三郎、村田英雄、都はるみなど名だたる人たち。
まだ僕が生まれる前だけに知らない曲もいっぱいある。現在の大御所演歌歌手の若い頃の歌声が収められてるCDですね。サブちゃんも声が若いなぁ。

Youtubeでも色々聴いてるんだけど、最近の若い歌手に比べるとやっぱここ収録された有名歌手たちは好みは別として、どの人も歌手としての力量が違いますね。
あとこの時代の演歌は結構リズミカルなものも多くて、チャキチャキしてるというか。

別に年取って演歌が染みるようになったとかいうのとは違います。
アラブ歌謡とかベトナム歌謡とかワールド・ミュージックのこぶしがいっぱい効いた音楽を聴いて、演歌も普通に聴けるようになったということだと思います。
だから、相変わらず歌詞は全く聴いてなくて声や節回しとかばかり聴いている。
歌を聴くのに歌詞を全く気にしてないのがいいはずないんだけど、所謂演歌ファンとは違う洋楽ばっかり聴いてきた音楽ファンが聴く演歌。そんな音楽ファンが良いと思う演歌を探していきたいと思ってます。
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