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ダークでハードボイルドな現代ジャズ [R&B/JAZZ/etc]

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クァア~~~!ひさしぶりに現代ジャズに持ってかれました。。
最近こういうの聴いてなかったからね。
ヴィジェイ・アイヤーの新作「Far From Over」。アイヤーがECMに移籍してアルバムをリリースしているのは知ってたけど、最近はジャズっていやぁ戦前ジャズばっかり聴いてたからね。

アイヤーの新作ってだけならとりたてて興味を引かれなかったかもしれないけど、いやもちろんアイヤーが現代ジャズを代表する優れたピアニストだってのはよくわかってますけど、最近はジャズに関心が薄かったのでね。それにアイヤーはピアノ・トリオが多いし。管が入ってないと今一つ興味を引かれないの私は。ただの趣味の問題です。

しかーし、今回はグレアム・ヘインズが参加してるってことで、おぉ!っと身を乗り出してしまいました。最近もヘインズの「The Griot's Footsteps」と「Transition」をひっぱりだして聴いたりしてたので。

メンツはVijay Iyer(p, el-p), Graham Haynes(tp, cor, electronics), Steve Lehman(as), Mark Shim(ts), Steve Crump(b), Tyshawn Sorey(ds)というセクステット編成。ドラムがタイショーン・ソーリーってところも興味を引かれるし、ついでにスティーブ・リーマンでしょ。ベースとテナーは初めて名前を聴く人だけど。
Yotubeで短い2つのティーザーを見ただけで、こりゃ傑作と痺れちゃいましたよ。

このダークなアンサンブル!こういうのに弱いんだよぉ。



果たして早速買ってきた本作。私の読みは外れてませんでしたよ。
ヘインズが参加してるからってわけじゃないけど、ちょっとM-Baseを思い出す瞬間もある。
アイヤーのこのメンツを活かすために作られたに違いない楽曲の魅力も素晴らしい。アンドリュー・ヒルに通じるところがあると思いました。
ヘインズの訥々と語るようなソロにうれしくなる。リーマンの幾何学的スピード感や初めて聴くマーク・シムのゴリゴリと男気あるテナーにもテンションあがる、何より後ろから強力にプッシュしてくるタイショーン・ソーリーがすんごい。やっぱすごいドラマーだわ。このドラムのせいで知性に流れずガチンコなジャズがゴロゴロと転がっていく、そのグルーヴがカーッコイイわけですよ。
猛者に好きにやらせながら自分の音楽に昇華するアイヤーの手腕がなにより流石です。

ECMらしからぬダークでハードボイルドなドラマを感じさせる現代ジャズ。傑作です。
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ジョニーがパーシーを歌う [R&B/JAZZ/etc]

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今日は夕方走った。でもまだ4時頃だと十分すぎるほど暑い。あと1時間くらい遅くてもいいな。それはともかく先週はメアリーJを聴きながら走った。走るのに適した音楽ではないんだけど、ヘビロテ盤なので。

サンバを聴きながら走れば、あぁ夏だなぁとか思い、ラテンならリズムに合わせて足取り軽く、もっとハードなダンス・ミュージックであればストイックなアスリート気分になったりするんですが、ブルースを聴きながら走るってのはどうだろうと思い、今日はこの盤をチョイス。ジョニー・アダムス「Walking on a Tightropo」(1989)。
結果としてはブルースは走るのにはあまり適してないかな。うーんいいアルバムだぁ。と思いながらも走るのには合ってなかったかな。

そんなわけで今改めて聴いている。いいアルバムなんですよ。ちょっと前にこの人の「Verdict」を取り上げましたけど、アルバムの出来に甲乙のない人ですね。
副題が「The Songs of Percy Mayfield」とあるとおりのアルバムです。パーシー・メイフィールドといえばたくさんのヒット曲を書いた人です。一番有名なのはレイ・チャールズの「ヒット・ザ・ロード・ジャック」ですかね。あと「Plese Send Me Someone To Love」もスタンダード。本人もバラディアーとしてなかなか味のあるシンガーでしたけど、ソングライターとしてより有名な人です。

このアルバムでは有名な曲は取り上げてないな。
ギターはウォルター・ウルフマン・ワシントンとデューク・ロビラードを配し、ピアノはジョン・クリアリーか。腕利きのバックを得て、ジョニー・アダムスは一節ひとふしにブルースを込めていく。豊かな声量と憂いが後を引く前に切り上げていくような歌い口が旨い。旨い歌です。ほんと。ホーン入りのバックの演奏がまた特別なことは何もしてないのに旨い。ほんといい気分にしてくれる音楽です。プロデューサーのスコット・ビリングトンがデザインしたジャケもセンスいい。

軽く今日はこれを聴いた、といういつもの記事にするつもりが長くなった。ブルースというとギター弾く人ばかりにスポットがあたりがちなので思わず力が入ったかな。
ともかくもこれも名盤。
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「痛み」を引き受けたリアルな歌 [R&B/JAZZ/etc]

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メアリー・J.ブライジは決して抜きん出て歌が上手い人じゃない。どころかデビュー当時は歌が平坦だとかろくに歌えないくせにと先輩歌手から揶揄されることもあった。
でも気が付くと次作で引退を発表したアレサ・フランクリンを継ぐクイーン・オブ・ソウルと目されるまでの歌手になった。
僕は彼女の歩みにずっと耳を傾けてきたような聴き手じゃない。どころか彼女のCDを買うのは初めてかも?いや「My Life」は持ってたような・・・とそんな感じ。

それはともかくこの新作「Strength of a Woman」はすごい。
何がって歌ヂカラというものが。
デビュー当時とは比べ物にならないくらいパワフルで繊細な歌心も聴かせるようになったとは言え、未だに飛び抜けた歌唱力というわけじゃないのに、歌が胸の奥までグイグイせまってくる。その歌ヂカラがすごい。

その歌ヂカラがどこから来るかといえば、彼女の歌は「リアル」だということだろう。
そして何が「リアル」なのかといえばそれは「痛み」だと思う。
歌の中にある「痛み」が絵空事でなく、愛に疲れ傷つき、それでも自分自身であろうとするソウルがメアリーJの歌には隅から隅まで詰まっている。だからこそ長きにわたって多くの聴き手の心を掴んで離さない。それは彼女だけの「痛み」ではなく、聴き手一人ひとりの「痛み」に他ならないから。

冒頭カニエ・ウェストを迎えた「Love Yourself」では重苦しいグルーヴの中「自分自身を愛するのよ。他の誰かを愛する前に」と歌う。続く「Thick Of It」では「愛って白黒つけられるものじゃない。そんな簡単じゃないの」。普段歌詞にはほとんど気を払わないのに言葉に耳を傾けてしまう。
続くファルセットを交えて歌われるジャジーな「Set Me Free」。
ストイックな彼女の歌に引っ張られるように、流行への目配せも怠りないバックトラックにも関わらず、どの曲も浮ついたところは感じられない。

このアルバムは曲間というものがほとんどない。1曲終わると間髪入れずに次曲が始まる。
アップテンポなのは後半の「Find The Love」くらいで、、ミディアム・テンポのシリアスな曲が続くのに重苦しくならないのは、この曲間なく続いていく「痛み」を伴ったグルーヴがある種「甘美」さを持っているからかもしれない。

終盤タイトル曲「Strength of a woman」で痛みを引き受けながらも気高い女であろうとする決意が綴られる。
メアリー・J.ブライジ、あなたは気高く美しい魂。
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マディの円熟期の輝き [R&B/JAZZ/etc]

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今日はFlowerのシングルのリリース日なのに、アマゾンにオーダーしたCDが届かない・・・なんだよーもう。スポティファイでとりあえず聴いたけど、DVDも早く見たかったのにぃ・・・タワレコなんてフラゲ日に届けてくれるのに失敗した。

送料をチャラにするために抱き合わせてオーダーしたのはなぜかマディ・ウォーターズ。なぜかこっちだけ届いた。Flowerとマディを一緒に買うのは俺だけだろうなぁ。

実はマディは「ベスト・オブ~」しか持ってません。それもレコードで。
そもそも僕がブルースを聴き始めた頃はまだレコードの時代で、それにそもそも僕はブルースをあれもこれもと聴きまくった覚えがない。ブルースに興味を持った最初の頃に買った基本アイテム的なレコードを繰り返し聞いてきた感じなんですよね。ライトニンの「モージョ・ハンド」とかロバート・ジョンソンなら「キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ」の2枚やボビー・ブランドの「ツー・ステップ・フロム・ザ・ブルース」とか。全部レコードなんですよ。

マディを聴きたくなったら「ベスト・オブ~」を聴くと。
まぁ今ならスポティファイでも聴くことはできるし、実際聴くんですけど。
でも「ベスト・オブ~」以外の曲を集めた手頃なCDが欲しいなと思って見つけたのが「トラブル・ノー・モア~シングルズ1955-1959」。このCD全然知らなかった。89年に編纂されたものらしいからずっと昔からあるアイテムじゃないんですね。でも89年くらいから僕はブルースを聴き始めたんだけど、全然知らなかったな。ジャケも見た覚えがない。

これすごくいいです。
一般的にはマディの全盛期は40年代後半から50年代前半と言われてるみたいですけど、この頃も悪くない、どころかとてもとても良い。全体的にアップテンポの曲が多いからロック・ファンには「ベスト・オブ~」よりもこっちの方がアピールする気もするな。

この頃になるとマディは自身でギターは弾かずに、演奏は腕利き揃いのバンドに任せて気分良く唸ってる感じですね。ハーモニカなんて曲によってはリトル・ウォルターとジェイムス・コットンと二人もいる。「ベスト・オブ~」の頃のようなスリルや緊迫感とかはないかわりに軽快なノリの良さが心地よし。

ウゥ!という掛け声も笑えるマンボな「シーズ・イントゥ・サムシング」なんて曲も聴けるし、ジャケもかっこいいし、マディの円熟期の輝きを捉えた好編集盤です。
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ニューオリンズ・ブラス・ファンクは不滅なり [R&B/JAZZ/etc]

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クアァー!こりゃ最高!
1曲目聴いただけでもう傑作間違いなしと確信しましよ。
スーザフォンがブリブリでもうこれで腰が動かなきゃ嘘だろ。

とか言ってCD買うのは初めてで、これが何枚目かも知らない。
ニューオーリンズのホット8ブラス・バンドの新作「On The Spot」。
昨年末にスポティファイで先行シングルを聴いて楽しみにしてたんですが、こりゃもう今年最高のファンク・アルバムなのは間違いなし。
荒々しい活気にあふれた演奏がもう腰を直撃。生まれた時に既にヒップホップを通過している世代らしいリズム感が、自然とコンテンポラリーなグルーヴを獲得している。ニューオリンズ・ブラス・ファンクは不滅なり。もちろんここには心優しきソウルもたんまりとあります。

これ以上説明する必要あるかな。
バンドオリジナル以外には「St. James Infirmary」やスティーヴィー・ワンダー、ナタリー・コール、シャーデーにメイズの曲をやってます。多くの曲が6分を超える濃厚極まりないズブズブのファンクでもうたまりません。
「St. James Infirmary」のようなスロー・ナンバーでさえ黒く滴るようなグルーヴに溢れているし、「Sweetest Taboo」も俺たちがやるとこんなんなっちゃうんだよって感じのブリブリのセカンド・ライン。 スーザフォンがブリブリ過ぎて大音量で聴くにはヘッドフォンしなきゃなんないよ。

先人の築いた伝統の上に、若い世代のリアリティを自然と重ね合わせたようなグルーブが嬉しくなる。聴き終わった後も、まだ地面が揺れている錯覚に陥るこんな重量級ファンクは、そうそう聴けるもんじゃない。いやいやこれはほんとすごいや。

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ニューオリンズ・ジェントルな歌声 [R&B/JAZZ/etc]

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昨日今日と突然の真冬並みの寒さ。この季節はこんな日もある。
そこで取りい出したるはジョニー・アダムス。95年のラウンダー盤「The Verdict」。
渋い。我ながらこんなアルバムを取り上げるなんて渋すぎる。

こんな冷え込む夜にこんなジェントルな歌声に包まれる幸せ。
いつもならサラッと3行程度で済ませるところを思わず語りたくなってしまった。

ニューオリンズを代表するシンガーでありながらもあまり語られることのない人です。
僕も詳しくないけど、ポピュラーなヒット曲もないし、どちらかというと地元ニューオリンズを中心に地道に活動してきた人って感じでしょうか。それにこの人はジャンル的にどこに入れていいか困るようなとこあるしね。
ソウル~ブルースの人ではあるけど、今日取り上げるアルバムはじめかなりジャズっぽいとこもあるし。カントリー・アルバムもあるくらいだからね。
とにかく歌手なんですよね。気に入った曲ならなんでも歌っちゃうっていう。でも節操がないって感じじゃなく、ただただ、いちシンガーだったんでしょう。

たしか亡くなったのは98年だったっけ。だから本作は晩年の作品ですね。ラウンダーで何枚も出してるけど、本作はジャズに振れたアルバムといっていいかな。
冒頭の「Blue Gardenia」はハリー・コニック・ジュニアのピアノだけをバックに、この曲はじめ「Love For Sale」「Willow Weep For Me」などジャズ・スタンダードでは所謂ジャズ・シンガーとは違ったフェイクせずメロディを丁寧に歌い上げるスタイルが印象的。聴き手をやさしく包み込むような歌声に滲むブルースが沁みる。
カルテットをバックにしたタイトル曲でのジョニーの歌に絡むヒューストン・ピアソンのサックスもバーボン・ストリートに溶けていくネオンを見るよう。

ジャジーな歌の後には正調ニューオリンズ・ファンクの「City Lights」。この曲はドクター・ジョンとドク・ポーマスの共作曲。他に「Dreams Come Must be Going Out Of Style」「You Always Knew Me Better」と3曲も取り上げている。ドクター・ジョンが参加しているアルバムもあるけど、本作には参加してません。ドクターのアルバムの中でも先ごろなくなったトミー・リピューマ・プロデュースの2枚「シティ・ライツ」と「タンゴ・パレス」が愛聴盤という僕にはこの選曲はうれしい。

スタンダードではガット・ギターをバックにした「Love For Sale」もボッサ・タッチの軽やかな演奏にコクのあるジョニーの歌が映える。

ハリー・コニック・ジュニアとのもう一曲のデュオ「A Lot Of Living To Do」では口真似のトロンボーン、マウス・トロンボーン・ソロも聴かせてくれる。次の「Willow Weep For Me」のアウトロでのサックスとの掛け合いなんてサイッコーにお洒落。芸達者ですねぇ。

こんな風にジャズ・スタンダードとニューオリンズ・ファンクが自然と同居しているところがいかにもこの人らしい。後半の「Come Home To Love」ではゴルペル・コーラスも配され、少し泥臭くせまりつつもジェントルな姿勢は崩さず。噛み締めるような歌声はめっちゃソウルフル。感動。
ラストを即効ブルース「D Jam Blues」で締めるなんてのも粋。

うーん、なんていいアルバムなんだ。
できれば曲を張り付けたかったのにYoutubeにはこのアルバムの曲は一曲もなかった。
でもこういうアルバムこそを「隠れた名盤」と呼ぶんですよ。
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トランプに突きつける正義 [R&B/JAZZ/etc]

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昨夜、ハーツデイルズ「ファンタジー」、サイサイ、スダンナユズユリーと聴いて俄かにファンク・ブームを感じ取ったので、ファンカデリックでも聴こうかと思ったところで思い出したのがダンプスタファンク。
Youtubeに「ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ」のライブ映像があって、あれ最高だったな。それでまた見てるうちに見つけたのが、今年1月にリリースされていたシングル「ジャスティス」。

アルバムは2013年から間が空いてるし、どうしてるかと思ってたんだけど。
これは同郷のトロンボーン・ショーティを迎えた曲で、あきらかにトランプ政権に対する物申す的な曲ですね。トランプに突きつける正義。それはともかくこの重量級ファンク。最高ですな。もちろんダウンロード購入しました。
アルバムもそろそろ出して欲しい。

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キリっとした歌い口がスウィンギー! [R&B/JAZZ/etc]

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最近エリントンのとこで歌ってたアイヴィー・アンダーソンとか戦前のジャズ・シンガーがお気に入り。この頃の人はジャズ・シンガーといえばフェイクありきな感じの後年のジャズとは違う普通にメロディをリズムにのせてスウィングして歌っていて気持ちいいんですよね。

このミッジ・ウィリアムスのことはまったく知りませんでした。
店頭で見つけてなんとなく顔写真とHer Juzz Jestersなんて自分のグループを持って歌ってたなんて結構人気の会った人なのかなと思って、それと裏ジャケにテディ・ウィルソンのブランズウィック・セッションでも歌ったとあったので買ってきた。

これが大正解でしたね。
ジャイヴィーな感じはないけど、品のいいキリっとした歌い口がスウィンギーで最高です。バックの演奏もスウィング黄金期だけに軽やかに跳ね楽器ソロも短いながらもきらめいている。楽しいことこの上なし。
ライナーには30年代中頃には日本にも来て、インペリアル・ホテルに出演したともある。
2008年頃の生まれだからこの盤は20代後半くらいか。結構若くなくなってしまったみたいだけど、他のも聴いてみたいな。

こういうシンガーが今となってはまったく顧みられないなんて残念だなぁ。

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ビッグバンド黄金時代を手っ取り早く聴く [R&B/JAZZ/etc]

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正月休みはがっつりと戦前ジャズばかり聴いてました。とりあえず買い込んだCDをひととおり聴くことができてよかった。
それでもまだまだ繰り返し聴きたい素晴らしいものばかりなので、ちょっとCD購入はひと区切りつけとこう。といってもまだこれからいくつか届いちゃうんですけど。

年末エリントンと一緒によく聴いていたのが「ビッグ・バンド黄金時代」というコンピレーション。戦前ジャズの代表的な人たちを手っ取り早く聴けるコンピは10枚組とかでも廉価でいっぱいあるんですけど、たまたまディスクユニオンで見つけたこの2枚組は邦盤で解説もしっかりしていて、エリントンやベイシー、フレッチャー・ヘンダーソン、グレン・ミラー、アーティ・ショウなどなど、デッカに残されたビッグ・バンドを網羅していて、ひととおり聴くことができて便利。
ジャケには1930-1955とあって、ビッグバンドの黄金時代といえるのはせいぜい40年代あたりまでなので、あれ?と思うかもしれませんが、ベニー・グッドマンを収録するにあたって彼の30-40年代のデッカ録音はないので55年の録音が収録されているせいです。

まだそれぞれのバンドの個性を聞きわけられるほど聞き込んでないけど、とにかく楽しいんだよね。
戦前ジャズの魅力の一番はポップなところなわけで、やっぱり時代のスポットライトに照らされている音楽ならではの華やかさがあって聴いていると足取り軽くウキウキしてくる。


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キテるベーシストの頭の中 [R&B/JAZZ/etc]

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あ~これはキテるね。
エスペランサ・スポウルディングの新作「Emily's D+Evolution」。
昨年から彼女が夢で見たもうひとりの自分をテーマにしたコンセプチュアルなステージを繰り広げているのはYoutubeでもちょくちょく見てたので、今回楽しみにしてたんです。
ずっと前からアマゾンにオーダーしてたのに発売日を過ぎても全然発送されない。何やってんだ!とりあえずアップル・ミュージックで聴いてます。

前作は昨年ようやく聴いて気に入ってたんですけど、ちょっと優等生っぽすぎるところが不満ではあって。でもこの新作では本性を現してきましたね。
ちょっと前に先行配信されいた曲を聴いて、あとトニー・ヴィスコンティが共同プロデュースしてるってことでロックっぽいアルバムなのかなと思ってたら、ロックっぽいところもあるけど、ほんとひとつのジャンルで括れない。まぁ一応これまでは基本はジャズという括りの中にいたけど、新作はそこから大きく逸脱しているのは確かではある。数回聴いただけなのでまだうまく感想をまとめられない。聴いてるうちにどんどん迷路に迷い込んでいくような感覚になる。

輸入盤で買っちゃったのでコンセプトについてはよくわからない。聞く所によると政治的な部分もちょっとあるらしいんだけど、音だけ聴いていても十分面白い。かなり演劇的なところもあってミュージカル的な曲展開だったり。
前作に参加していたジェフ・リー・ジョンソンは数年前に亡くなってしまったけど、「Funk the Fear」のギターは彼のことを思い出さずにはいられない個人的本作の白眉。

後言わずもがなベースが素晴らしい。んもーグルーヴィ極まってる感じで。カッコイイよ。
才気ばしってるというか。70年代後半のジョニ・ミッチェルを思い出す。それとプリンス。でも2人にはない茶目っ気というか人懐っこさがあるところが音楽の敷居をものすごーく低くしてもいる。素晴らしい。キテるベーシストの頭の中を覗いたような気分になる紛れもない傑作です。

今年は傑作ばっかりでもうベスト10埋まっちゃいそうだぁ。どれもこれも何回も繰り返し聴きたいアルバムばかりで嬉しい悲鳴。困った。

と、ここまで記してCDが届くのを待ってたんだけど、アルバムを全曲演奏したライブ映像が公開されてるのをみて大興奮!こりゃスゲーや!すんごいことになっちゃってるね。キテるというかもうイッちゃてますよ!
JB、マイルス、ジミヘンにプリンスにジョニどころかガーシュインの遺伝子までがまさにここに脈打ってますよ。
エスペランサはリー・ペリーがかぶりそうな変な被り物をしておそらくレコーディングのメンバーそのままだろう、ドラムにギター、三人のコーラスだけをバックに才能が大爆発してます。
完全にシアトリカルなステージながらアーティスティックな気取りなど微塵もなく、なんか高校の学園祭の出し物みたい。創作演劇とか。ちょっと笑える。
エスペランサは時々ピアノも弾く。あと初めて見ましたが、ペダル・ベースって言えばいいのかな?ハモンドオルガンのペダル部分だけみたいなので歌いないがらそれを踏んでベース・ラインを奏でたり。
中盤の「Funk The Fear」では、なんとまぁ楽しそうに歌いながらめちゃくちゃ複雑なベースラインを超ファンキーに引き倒す。天才だな。でもバカテクに鼻白むことはない。だってすべてを自分の表現したいことの下に従属させているから。オゲージュツじゃなくって芸能的でおもしろーい!

一見一聴以上の価値あり。というか必聴必見です!
http://www.npr.org/event/music/468290664/first-listen-live-esperanza-spalding-emilys-d-evolution
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