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しゃぼん玉 [映画]

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親に見捨てられ、通り魔や強盗傷害を繰り返す青年・伊豆見は、逃亡途中に迷い込んだ山深い村で、老婆・スマと出会い…。宮崎県北部の雄大な自然を舞台に、血の繫りを超えた絆と人間の再生を描く。

東伸児監督 : しゃぼん玉
ストーリーはシンプルだけど、役者が良い。上手いと感じさせない市原悦子は日本の宝。無骨に主人公を見守る綿引勝彦もよかった。主演の林遣都も最近の若手ではピカイチ。無駄なことをせず言いたいことをストレートに伝える演出にも好感。こういう映画を普通に良い映画といいます。秀作。
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わたしは、ダニエル・ブレイク [映画]

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突然の病で失職した59歳のダニエルは、国の複雑な制度に翻弄され援助を受けられずにいた。そんな時、二人の子を抱えるシングルマザーと出会い…。

ケン・ローチ監督 : わたしは、ダニエル・ブレイク
名匠によるカンヌ・パルムドール作。この監督らしい作品で、ラストは感動的ではあるものの、現実をただ写し取っただけのような退屈も感じる。いい映画なのは確かだろけど、こういう「正しい」映画がカンヌは好きだよね。
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哭声-コクソン/アシュラ [映画]

今日は濃すぎる韓国映画を2本も。

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平和な村にやって来た、得体の知れないよそ者の男。この男の噂が広がる中、虐殺事件が多発し…。國村隼が外国人初、青龍映画賞にて二冠達成の快挙!圧倒的な映像で描くサスペンス・スリラー。

ナ・ホンジン監督 : 哭声/コクソン
この監督の「チェイサー」はもう見たくないけど、かなりインパクトのあった作品だった。そんなわけで怖いもの見たさで見てきた。平和な村で猟奇的殺人が起こるんだけど、だんだん「エクソシスト」みたいな雰囲気になりそれが「オーメン」~「ゾンビー」みたいにもなっていって、サスペンス・スリラーながらも途中で笑えてきた。冒頭聖書の言葉が引用されたりするけど、シリアスさが突き抜けすぎ。2時間半という長丁場ながら最後までスリリングに見せてくれますが。

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架空の暗黒都市。悪の限りを尽くす市長、利用される刑事、そして彼らを追う検事。思惑が交差し、生き残りをかけた戦いが始まる。破滅へと向かう男の儚さと哀愁を見事に描いた韓国ノワール!

キム・ソンス監督 : アシュラ
とにかく登場人物全員ゲスいという素晴らしい映画。過剰なバイオレンスにはもう笑うしかない。「どこで間違えた?」って言う西島秀俊似の主人公だけど、お前は最初から全部間違ってるから!カッコイイけど単細胞。ラストは見事に全員血みどろになって死ぬという。これにくらべりゃ「アウトレイジ」なんて可愛いもんだろ。見たことないけど。

そんなわけで2本とも盛大に血が飛び散りバイオレンスたっぷりな相変わらず闇雲なパワーに溢れた韓国映画でした。好きな人はかなり楽しめる。そうでない人は見ないほうが良いでしょう。
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マリアンヌ [映画]

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第二次大戦下、極秘任務を通じて出会ったマックスとマリアンヌ。二人は恋に落ちるが、マリアンヌには誰にも言えない秘密があった―。運命に翻弄される男女の絆を描く上質なラブストーリー。

ロバート・ゼメキス監督 : マリアンヌ
戦争ものとしては、あまりなかった感じで新鮮に楽しめた。ストーリー展開はけっこう地味なのにブラッド・ピットとマリオン・コティヤールだけに華がある。ラストは切ない。涙。佳作。
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ショコラ [映画]

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20世紀初頭。奴隷の子として生まれながら、フランス史上初の黒人芸人として大衆を魅了したショコラと、彼を支えた相方フティット。笑いで歴史を変えた二人の、愛と涙に満ちた激動の半生を描く感動の実話。

ロシュディ・ゼム監督 : ショコラ 君がいて、僕がいる
タイトルからすると白人黒人芸人二人の友情物語みたいだけど、実際は違う。20世紀初頭にパリで黒人芸人として生きた男の苦難に満ちた物語。とりたてて深い友情が描かれるわけでなし、常に差別が立ちはだかるショコラの悲哀に満ちた人生に胸を突かれる。ただ題材を活かしきれず、映画としての膨らみがなく上のストーリーに付け足すようなものはない。
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アラビアの女王 [映画]

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20世紀初頭、上流階級の生活を捨て、アラビアへと渡った英国人女性ガートルード・ベル。もうひとりの『アラビアのロレンス』と言われた彼女の半生を壮大に描き出す。

ヴェルナー・ヘルツォーク監督 : アラビアの女王
女版「アラビアのロレンス」という触れ込みのせいかやたらと年配の人が多かったな。イラク建国の立役者らしいがそのあたりや砂漠やベドウィン文化に惹かれていく過程もほとんど描かれず、いいとこのお嬢さんのただの安っぽいメロドラマになっちゃって、巨匠かなんか知らないがこの監督はストーリーテリングの才が決定的になし。見事な駄作。せっかく凛として美しく役者としても成熟し、一番いい時を迎えているニコール・キッドマンがかわいそう。
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手紙は憶えている [映画]

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70年前ナチスに家族を殺され、今は認知症を患う90歳のゼヴ。妻の死後、共に収容所を生き延びた友人から手紙を受けとった彼は、その手紙だけを頼りに、身分を偽り生きるナチス兵を探し始める。

アトム・エゴヤン監督 : 手紙は憶えている
相変わらず多いナチスもの。主人公の記憶が失われていることからしてラストが想像できてしまうのがサスペンスとは難。主人公を演じたクリストファー・プラマーはベテランだけにさすがに上手い。
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永い言い訳 [映画]

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人気作家の衣笠幸夫は不倫中に、妻が交通事故で亡くなった知らせを受けるが、涙すら流せない。ある日、同じ事故で亡くなった妻の親友の夫と子供達に出会い、人と関わること、愛することを見つめ直していく…。

西川美和監督 : 永い言い訳
自身が著した原作小説の映画化。小説と映画の違いを良くわかっている。原作小説を読んだ時の自分の感想を読むと、物足りないみたいなこと書いてるな。でも小説で一番グッときたセリフも映画にはないけど、取捨選択したディーテールを丁寧に積み重ねて映画として説得力ある作品に仕上げたのは見事。先週見た「怒り」はゲップがでるくらい熱演てんこ盛りだったけど、こちらは上手すぎない演じすぎない俳優陣が素晴らしい。「怒り」がリアリティを追求した末に映画的なドラマに収束していたのに対し、こちらは演技も含めどこかぎこちなさが漂う細部の積み重ねによって、日常的なリアリティを獲得している。それも監督の手腕。西川美和監督はようやく傑作をモノにした。うれしい。
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アルジェの戦い [映画]

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1954年から1962年にかけて行われた仏支配に対するアルジェリアの独立戦争を描く。目撃者や当事者の証言、残された記録文書を基に実戦経験者を含む素人達を起用し、リアルな劇映画として再現。20世紀を代表する戦争映画の記念碑的傑作。

ジッロ・ポンテコルヴォ監督 : アルジェの戦い
ドキュメンタリー・タッチの緊迫感ある映像がスリリング。2時間の長さを感じさせないスピーディな展開もエンターテイメントとして一級品。レジスタンス活動が潰えても名も無き民衆の力が独立を勝ち取っていく様には胸高鳴る。まさに傑作。
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怒り [映画]

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現場に「怒」という血文字が残された未解決殺人事件から1年。千葉、東京、沖縄に、前歴不詳の三人の男が現れる。周囲の人々は男を迎え入れるが、次第に素性に不安を抱いていく…。愛した人は殺人犯なのか。3つの物語を交錯させ、信頼と疑念の狭間で揺れ動く人々の感情を掬い取った力作。

李相日監督 : 怒り
数年前に読んだ原作は、同じタッグで映画化された「悪人」同様、あざとさを感じてしまった。そんなわけで見る前からマイナスだったのだけど、そのせいか思った以上に良かった。なんといっても俳優が素晴らしかった。渡辺謙、綾野剛、マツケンはじめ脇役も池脇千鶴など完璧。宮﨑あおいはもう日本の宝です。ほぼ原作通りだけに物語自体には疑問点もあるが、それを噛み砕いて力作に仕上げた監督の手腕は評価したい。
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